『日本の言語の起源の補綴――La prothèse d'origine de la langue : j(aponaise) 』について

ようやく『日本の言語の起源の補綴』を書き上げることができた。翻訳論のつもりで書いたが、ジャンルとしては、オールドスタイルの――反時代的というべきか――文芸評論にあたる。こんなもの、いまどき誰が読むのか、という気がする。世間的にはまったく無意味な仕事であり、自己満足の賜物というほかない。

14万字、400字詰め原稿用紙換算で350枚になる。

書き始めたのが2018年5月5日だから、6年近くもの月日を費やしている。さらにいえば、同名の記事をこのブログに上げたのが2015年7月10日、構想メモを取り始めたのが2013年5月20日。この程度の文章を完成させるのに10年以上もかけてしまった。文才がなくて、ほんといやんなる。

古文も漢文もろくすっぽ読めない自分であるが、やるだけのことはやったという自負はある。

高密度で書いた。難解なところもあると思う。できるかぎり不遜な物言いを心がけた。読んで不快な思いをする方もおられるだろう。

書きたいから書いたものだ。発表のあてはない。自費出版するつもりである。